寺田病院はこの地に創立して以来、今日まで地域の医療機関として、近隣の皆様から求められる医療に対し責任を持って提供できるよう努めてまいりました。とりわけ、昨今の医学の進歩、医療技術の高度化は目を見張るものがあり、当院もそれに合わせ維続的に診療内容の改善、設備等の整備を行ってまいりました。また、当院ではすでに、「病院(医療人)が遵守すべき行動基準」として以下の項目を掲げ、個人情報の保護を謳っております。
患者さんの権利の尊重
患者さんの人格を尊重し、患者さんの人権に配慮する。
守秘義務
職業上知り得た患者さんの秘密は守る。
インフォームドコンセントの必要性
治療に当たっては、情報開示に努めて患者さんの意志、利益を優先する。
生涯学習
生涯にわたり自己研鑽に励み、医療の質の向上に努める。
今日の医療機関は、医学の進歩や医療技術の高度化に加えて、慢性疾患の増加や終末期医療が一般的になる中、常に患者さんと医療者とがコミュニケーションをはかり、患者さんの意志を反映した医療を実践しなければなりません。このような状況の下で患者さん自らが医療に参加し、安心して資料を受けることが出来る前提として、個人のプライバシーの尊重がより重要になってまいりました。当院はよりよい医療を提供するため、以下の取り扱い方針を宣言いたします。
医療法人 栄和会 寺田病院理事長 寺田 歩
医療法人 栄和会 寺田病院ではその各施設において、患者/利用者の診療情報等の個人情報を、「個人情報保護方針」に則り、次のように適正に管理運用しております。
1.原則として、個人情報をご本人の診療・健康管理の目的以外には使用せず、また個人情報を外部の第三者には提供いたしません。尚、ご本人のかかりつけ医(紹介医)と、当院の担当医との間で、この使用目的の範囲内で診療情報を共有する場合があります。また、臨床検査および保険請求等でデータ処理を外部に委託する場合は、内部規程に従い十分な個人情報の保護水準にある事業者を選定いたします。
2.但し、以下の場合、例外的に当該目的に限定し、患者/利用者から知り得た診療情報を利用する場合があることをご了承下さい。
私たち寺田病院では「すべての目線は患者さま」をテーマに掲げて、従来の医療提供のあり方、患者さんとの関係のあり方を機会あるごとに見直してまいりました。その一つに診療情報は患者さんご本人に提供することを目標に掲げています。診療情報録(カルテなど診療の記録)開示の目的は、患者さんご自身が私たちと共に医療に参加していただき、その選択と自己責任の結果、より良い納得のゆく医療を受けて病気を克服し、生きがいのある人生をお過ごしになることにあります。診療情報の開示の目的に則して、希望される患者さんは、下記のようにして受けることができます。
平成17年4月1日 初版